ウィザーズ vs ホークスをプレビュー
<プレイオフ第1ラウンド、WAS vs ATL>
第4シードのWASは、プレイオフ1回戦で第5シードのATLと対戦する。
WASとATL、シリーズを制するのはどっちだ。
2016-2017シーズン成績
【ワシントン・ウィザーズ(WAS)】
☆ジョン・ウォール
PPG23.1、RPG4.2、APG10.7、SPG2.1、BPG0.6、FG成功率45.1%、3P成功率32.7%
☆ブラッドリー・ビール
PPG23.1、RPG3.6、APG3.5、SPG1.1、BPG0.3、FG成功率48.2%、3P成功率40.4%
☆オット・ポーターJr.
PPG13.4、RPG6.4、APG1.5、SPG1.5、BPG0.5、FG成功率51.6%、3P成功率43.4%
☆マーキーフ・モリス
PPG14.0、RPG6.5、APG1.7、SPG1.1、BPG0.6、FG成功率45.7%、3P成功率36.2%
☆マーチン・ゴータット
PPG10.8、RPG10.3、APG1.5、SPG0.5、BPG0.8、FG成功率57.9%、3P成功率0.0%
【アトランタ・ホークス(ATL)】
☆デニス・シュリューダー
PPG17.9、RPG3.1、APG6.3、SPG0.9、BPG0.2、FG成功率45.1%、3P成功率34.0%
☆ティム・ハーダウェイJr.
PPG14.5、RPG2.8、APG2.3、SPG0.7、BPG0.2、FG成功率45.5%、3P成功率35.7%
☆ケント・ベイズモア
PPG11.0、RPG3.2、APG2.4、SPG1.3、BPG0.7、FG成功率40.9%、3P成功率34.6%
☆ポール・ミルサップ
PPG18.1、RPG7.7、APG3.7、SPG1.3、BPG0.9、FG成功率44.2%、3P成功率31.1%
PPG13.5、RPG12.7、APG1.4、SPG0.9、BPG1.2、FG成功率63.3%、3P成功率0.0%
ATLのプレースタイルは、ボールを良く動かし、得点も1人の選手に集中することがなく、チーム力で強さを発揮するチームだ。一定の選手に得点が集中しない分、抑えるのが難しい。
インサイドにはポール・ミルサップとドワイト・ハワードが構えている。
ガードは、デニス・シュリューダーやティム・ハーダウェイJr.、ケント・ベイズモアというように若手選手が中心となっている。
3P成功率はキャリア12年を通して40%を越えている。
プレイオフではベテランの経験が不可欠なだけに心強いチームメイトになるだろう。
WASのオフェンスは、ジョン・ウォールがドライブでインサイドまで切り込んでいくスタイルが多いが、ATLとの対戦ではゴール下にドワイト・ハワードがいるだけにフィニッシュまではそう簡単にはいかないだろう。
実際、今シーズンATL戦の4試合でのウォールのFG成功率は、32.8%まで落ちている。
そうなると、キックアウトからのアウトサイドシュートの精度を高める必要がある。
ウォールの相棒、ブラッドリー・ビールのアウトサイドシュートは、このシリーズでは必要不可欠だ。
ATLもウォール、ビールには警戒してくるだろうし、ビールへのディフェンスは激しくなるだろう。
ビールのアウトサイドシュートにだけ頼ることになってしまえば、WASの勝利は厳しくなってくるに違いない。
だが、ビール以外のオット・ポーター、ボヤン・ボグダノビッチのアウトサイドシュートが目立つようであれば、WASは、相当有利にゲームを運ぶことができるだろう。
また、インサイドにハワードが戻る前に速攻が出せれば、WASのペースに持っていけるだろう。
ウォールは、ATL戦で4スティールを2回記録しているので、そこからファーストブレイクに持っていきたいところだ。
ディフェンスでは、シュリューダーとウォールではウォールにやや分があるようにみえるが、ティム・ハーダウェイJr.には警戒した方がいいかもしれない。
ハーダウェイJr.は、レギュラーシーズンWAS戦での4試合でFG成功率51.0%、平均18得点取っており、スターターとして対戦したWAS戦では29得点取って、自身のシーズン平均成績以上の活躍を見せている。
また、ドワイト・ハワードにもペイントエリアを支配されてしまう傾向がある。
インサイドからもアウトサイドからも得点を許してしまうようであれば、ディフェンスは厳しくなるだろう。
今シーズンの両者の対戦では、3勝1敗とWASが勝ち越している。
ATLにはハワードやミルサップがいるが、WASのインサイドにもマーチン・ゴータットやマーキーフ・モリス、ジェイソン・スミスと高さで太刀打ちできないわけでもない。
バランスの取れたWASが有利には変わりはないだろう。
プレイオフが楽しみだ。