WAS、第1シードのBOSとの第4戦に備えて
<WASが勝つ為に必要な条件>
現地4月4日に行われたBOS vs WASの対戦は、89対116でWASが勝利した。
シリーズを1勝2敗にしたWASは、4月7日にホームで第4戦に挑む。
ここまで毎試合、第1クォーターを大差でリードして終えているWASは、第3戦でも第1クォーターに17-0のランを見せて17対39と大量リードを奪った。
また、WASに朗報があり、この試合で控えセンターのイアン・マヒンミが復帰した。
WASで1番のサラリーを貰っているマヒンミの復帰は、ベンチ層の厚さに大きく影響を与えるだろう。
試合は、終始WASペースだったが、そんな中、BOSのケリー・オリニクがスクリーンの際にWASのケリー・ウーブレイに肩を強くぶつけ、コート上に倒した。
ウーブレイは、フレグラントファウル2をコールされ、一発退場となった。
オリニクは、第2戦でもウォールが空中に飛んでいる際に下半身に接触し、ウォールを頭から転倒させた。
2年前のプレイオフでもCLEのケビン・ラブの腕を引っ張り脱臼させた経験を持つ。
オリニクは、やや危険なプレーをする印象があるので怪我をしないように注意したい。
ジェニングスもBOSのロージーと小競り合いをした。
ジェニングスは、巧みにロージーを挑発させ、ダブルテクニカルをするように仕向けて成功した。ロージーは2度のテクニカルファウルをコールされて退場した。
試合は一時的に荒れることもあったが、この日のWASは、ロードでの2戦とは違い、ウォール以外の選手も試合開始序盤から積極的にシュートを狙っていった。
オット・ポーターも途中まではFG7/7という数字を残していた。
今までは、ウォールだけが調子良く、得点を決められる選手が他にいなかった。
よって、ウォールのシュート頻度が多くなり、他の選手が試合終盤にリズムを掴めないまま、闘い抜くことになっていた。
面白いことに、そういう状況ではシュート精度が悪くなってしまうことが多い。結果、WASは2連敗を喫した。
ただ、今回の第3戦は、セットプレーから全員にシュートを打たせるように敢えて行なっているように感じられた。
ディフェンスではトーマスに対しては、ボールを持つとすぐにプレッシャーを与え、スペースを空けないようにマークした。
スクリーンをかけられた際は、無理せずスイッチし、フリーにさせないように徹底していた。
ディフェンスのローテーションも上手く出来ていたので、チームが集中していたことが良くわかった。
ウォールの豪快なブロックも凄かったが、WASは、ベンチ得点もしっかり取っており、中でもボヤン・ボグダノビッチがどんどんシュートを決めていった。
ボグダノビッチは、19得点、10リバウンド、FG成功率50%、3P成功率57.1%という成績を残した。
他にもウォールが24得点、8アシスト、2スティール、1ブロックを記録し、ポーターが19得点、8リバウンド、3スティールを記録した。
第4戦、WASがBOSに勝つ為に必要なことを考えてみた。
・ウォールとビールが得点リーダーになること。
・スターターのゴータット、ポーター、モリスのいずれかが得点で活躍すること。
・ベンチメンバーが得点を取ること。
・トーマスの得点を25点以下に抑えること。
この4つのうちどれか2つ以上が出来ていれば、勝つことは十分可能だろう。
次の試合でシリーズタイに戻さなければ、このシリーズは、WASが敗退することになるだろう。
BOS vs WAS、第4戦はWASのホームで行われる。
WASがこれに勝利してシリーズをタイに戻してくれることを期待している。