リーグ屈指のハイライトマシーン
<BOS vs WAS、ウォールのハイパースピードでシリーズタイへ>
現地5月7日に行われたBOS vs WASのイースタンカンファレンス・セミファイナル第4戦は、102対121でWASが2試合連続で圧勝した。
第5戦は、BOSのホームで行われる為、WASにとって厳しい試合になるだろう。
ここまでレギュラーシーズンも合わせて両チーム共、ホームでしか勝つことが出来ていない。
このデータは、第5戦でWASが負ける可能性が高いことを示しているが、実際は、どうなるだろうか。
第4戦、両チーム共第1クォーターは重い立ち上がりでなかなかシュートが決まらない時間帯が多かった。
その背景には、ゴール下にアル・ホーフォードが構えていることが影響しただろう。
ブロックが気になり、上手くフィニッシュを決められずにいた。
結局、第1クォーターは、24対20でシリーズで初めて第1クォーターにリードを許した。
第2クォーターに入ると、徐々にウォールにエンジンが掛かってくる。
第1クォーターFG0/5だったウォールは、第2クォーター途中まででドライブからのシュート、ドライブからのアシスト、アウトサイドからの3PシュートとFG5/11のジョン・ウォールショーを見せてくれた。
ハーフタイムまでに48対48の同点に追いついた。
第3クォーターに入ると、ウォールやWASのスターターメンバーが大活躍する。
ここまであまり調子が良くないブラッドリー・ビールがついに3Pシュート、ミドルシュートと連続で得点すると、ここからウォールやWASメンバーが一気に叩き込む。
ウォールがマーチン・ゴータットへノールックアシストをすると会場からは大歓声。
ビールも続けてバスケットカウントを貰い、会場は割れんばかりの歓声で、何度も見たくなるような物凄いアシストをするウォールは、ポーターへのノールックパスもあり、まさにハイライトマシーンと化していた。
第3クォーター残り5分40秒のところで53対70と一気に突き放した。
BOSのFG1/6、WASのFG8/12というディフェンスの良さも見られた。
このまま試合のペースを保ったWASは、最後までリードを奪われることなく、第4戦を勝利で飾り、シリーズタイに持ち堪えた。
この試合では、ウォールが27得点、12アシスト、5スティールを記録し、ビールが29得点、ポーターは、18得点、8リバウンド、4スティールを記録した。
第5戦、WASのベンチにはケリー・ウーブレイが復帰し、イアン・マヒンミも復帰している。
ゴータットのバックアップにマヒンミがいることは、インサイドの層を厚くするだろう。
このシリーズではウォールが好調でも他メンバーの調子が悪ければWASは負けてしまう。
実際にBOSで行われた第1戦、第2戦は、それで負けている。
ビールのシューターとしての復調が、第5戦のWASの勝利のカギを握っているだろう。
第5戦は、ビールの復調に期待したい。
また、ウォールは、プレイオフ20得点、7アシスト以上を10試合連続で達成している。
これまでは、マイケル・ジョーダンの8試合連続が最高記録だったが、ウォールは、10試合連続を記録し、未だに連続試合記録は進行中である。
この数字にも注目してみよう。