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話題に乗って、シーズンMVPについて言及

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<今季MVP候補、ハーデンとウェストブルック>

現地3月27日、OKC vs HOUの試合が行われた。
結果は、125対137でHOUが勝利している。
 
両チームのエースとして活躍しているOKCのラッセル・ウェストブルックとHOUのジェームズ・ハーデンは、今季のシーズンMVP候補として挙げられている。
 
どちらがシーズンMVPを獲得するか。
もちろん、この2選手以外にもSASクワイ・レナード、CLEのレブロン・ジェームズなども候補には挙がっているが、現在、最有力候補としては、ハーデンかウェストブルックと言われているので、今回は、この両選手で予想してみる。
 

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まず、シーズンMVPについて言及する前にシーズンMVPについて説明する。
 
レギュラーシーズン82試合で最も活躍した選手に送られる賞のこと。
同賞を獲得する上でポイントとなるのは、チームを勝利に導いているかどうか、という点も大きく関わってくる傾向がある。
 
今シーズンの活躍が大きく目立ち、チームの勝利数が多い。
これを考慮してシーズンMVPを考えてみる。
 
 
『ジェームズ・ハーデン』だろう。
 
 
今シーズンのHOUの大躍進は、彼の力によるものが大きい。
数字を見てもそうだが、オフェンスのコントロールもハーデンが主体となって行っている。
 
現在までの今シーズンのハーデンの成績を見てみる。
MPG36.5、PPG29.4、RPG8.0、APG11.3、SPG1.5、FG成功率44.8%、3P成功率35.2%となっている。
 
対するウェストブルックはどうだろうか。
MPG34.6、PPG31.3、RPG10.5、APG10.4、SPG1.6、FG成功率42.2%、3P成功率33.6%となっている。
 
ウェストブルックは、平均でトリプルダブルを記録している。
シーズンを通しての平均でトリプルダブルを達成したのは、1961-1962でのオスカー・ロバートソンしかいない。NBA史上唯一の記録だ。
今シーズン、ウェストブルックはそれを達成するチャンスを握っている。
 
また、残り10試合で5回トリプルダブルを達成すれば、1シーズンでのトリプルダブル数も歴代トップタイの41回になる。
 
この偉業とも言える記録については、どう表現して良いのかわからないが、本当に有り得ない記録だ。
 
この数字を見れば、シーズンで最も活躍したプレーヤーに違いない、と思われるだろう。
だが、シーズンMVPの決め手にはならないかもしれない。
なぜなら、その偉業とも言える記録がチームの勝利に大きく結びついているかというと、それはまた別の話であるからだ。
 
HOUのチーム成績は、51勝22敗でウエスタンカンファレンス3位。
OKCのチーム成績は、41勝31敗でウエスタンカンファレンス6位。
 
HOUは、プレイオフでは上位シードを獲得しているが、OKCはプレイオフで下位シードとなっている。
 
ウェストブルックを非難しているわけではないが、数字を出していたとしてもそれがチームの勝利に大きく貢献していることには繋がらないことだってある。
 
逆に、数字はそこそこだが、チームの勝利に大きく貢献しているという選手も多くいるだろう。
 
極端に言うと、かつてのジェイソン・キッドなんかは後者のタイプだった。
オフェンスを組み立て、好不調の選手を見極めながら上手くゲームメイクをしていた。
それが結果的に勝利に必要不可欠なチームとしての動きであったのだ。
 
数字としては表れないが、試合を観戦している人にはキッドの重要性が感じられるだろう。
そして、結果的にキッドのプレーは印象深く残るのだ。
 
もっと現実的な話をすると、2004-20052005-2006のシーズンMVPは、スティーブ・ナッシュだったが、彼の個人スタッツをみると、この通り。
2004-2005PPG15.5、APG11.5、
2005-2006、PPG18.8、APG10.5となっている。
 
そう、今シーズンのハーデン程の成績は残していないが、チームはカンファレンスで2位、1位とマークしたのだ。
これは、ナッシュが数字以上の影響をチームに与えていたと印象付けたことで獲得した賞だったのかもしれない。
 
ジェームズ・ハーデンにもキッドやナッシュと同じことが言えるのではないか。
ハーデンは、自分でボールも運び、オフェンスを組み立てる。
ピック&ロールからアシストを決めることもできるし、得点が欲しい時にはアイソレーションから得点を狙いに行ったり、フリースローを貰ったりもできる。
 
無理に自分で攻めずにインサイドアウトで3Pシュートをチームメイトに打たせることもできるし、調子の良いチームメイトにはパスをよく供給することもある。
 
今回のOKC戦でも立ち上がりから3Pのシュートタッチが良かったトレバー・アリーザに何度かパスを回していたし、エリック・ゴードンにもそうしていた。
 
このように、自分で無理に攻めずにチームで調子の良い選手を見極めて確率の高いところで得点を取るスタイルを見せている。
これがチームの勝利に大きく貢献している要因ではないだろうか。
 
また、個人スタッツを見ればわかるが、ハーデンは、攻めようと思えば、いつでも自分で得点を取ることもできる。
 
ここ数十シーズンを見ても、レギュラーシーズンでカンファレンス1位,2位のチームリーダーしかMVPに選ばれていない現状を考慮すれば、チーム成績も個人成績も申し分ないハーデンは、間違いなく今シーズンのMVP最有力候補だろう。
 

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ただ、私としては、密かにクワイ・レナードにシレッと受賞して貰いたい。
皆さんは、今シーズンMVPを誰と予想しますか。