NOP、リーグ1の得点コンビ『ツインタワー』
<スモールラインナップが多い中、ツインタワーで強さを見せる>
2017-2018、大型補強やトレードが多く見られ、主力が入れ替わったチームがいくつか出た。
選手が変われば、チームも変わってくるので、シーズン序盤は苦戦しているチームも多いようだ。
例えば、CLEは、シーズン序盤で勝ちより負けの方が多くなっている。
ATLは、チーム解体で上位シードチームから最下位争いを強いられるチームに変貌している。
現代のNBAのチームシステムとしては、GSWが生み出したスモールラインナップが主流となり、CLEもBOSもHOUもOKCもどこもスモールラインナップを採用していたり、インサイド選手であっても3Pが放てる選手でないと起用されていなかったりしている。
NOPも似たようにインサイド選手であっても3Pを放つ選手が多くいる。
2016-2017のトレードデッドラインで獲得したデマーカス・カズンズも3Pが狙える選手でドライブも仕掛けてくるようなインサイド選手である。
また、インサイド選手としての強靭な体も兼ね備えている為、パワープレーも問題なくできる。
早くも今年で6シーズン目になるエースのデイビスだが、今シーズンも好調を維持している。
これは、とても注目したいチームだ。
今シーズンは、デイビスが1試合平均で28得点近く取り、カズンズが1試合平均29得点近く取っている。
2人で1試合平均57得点を取っていることになる。
昨シーズンのリーグ最強のバックコートコンビであったPORのダミアン・リラードとC.J.マッカラムは、リラードがPPG27.0でマッカラムがPPG23.0という数字を記録し、2人で50得点を取る計算になっていた。
だが、カズンズとデイビスは、ここまでそのバックコートコンビよりも得点力があることを証明している。
インサイド選手にはバックコート選手とは違い、3Pという得点技があまりない。
そんな中でもこの得点力を記録している彼らは、本当に凄い。
また、彼らの凄いところは、得点力だけではなく、リバウンドも量産するところだ。
デイビスは、ここまでRPG12.5を記録し、カズンズは、RPG13.6を記録している。
インサイドでのリバウンドは、このツインタワーだけでも1試合平均で約26本取っていることになる。
ブロックでもツインタワーそれぞれ1試合平均2本を記録しているので、4本はブロックをしていることになる。
オフェンスでは得点源として大活躍し、ディフェンスではリバウンドやブロックで相手チームの得点を阻止する大きな働きをしている。
カズンズがドライブからのランニングショットを外せば、それをデイビスが拾い、そのままダンクに行くことだってできる。
このツインタワーは、いずれ、現代のスモールラインナップの脅威になるかもしれない。
NOPがツインタワーを中心にしたチーム構成で勝ち続けることができれば、今度はインサイド選手の必要性が再度問われることになってくるだろう。
そうなれば、今後、シャキール・オニールやドワイト・ハワードのような選手が現れたり、もしくは、元々オニールやハワードのようなプレースタイルであったインサイド選手が活躍の機会を与えられることが多くなってくるだろう。
スモールラインナップで得点がたくさん取れる目まぐるしい試合展開も良し。
ハーフコートオフェンスからインサイドで力と力のぶつかり合いであるパワープレーを見るのも良し。
今後、NOPのツインタワーは、好調を維持し続けられるだろうか。
また、レイジョン・ロンドが復帰すれば、さらに楽しみなチームになってくるだろう。
しばらく注目してみよう。