NBA FAN's-GYM

減量・ダイエットなどのボディメイクを行う上でのトレーニングや食事の知識・方法をご紹介すると共に、趣味のNBAについて主観的に語り、バスケのパフォーマンス向上に役立つ情報も提供する!!

ファイナル第1戦、圧倒的な強さでGSWが先勝

f:id:zwki-178:20170603154014j:plain

<デュラントがGSWにもたらしたモノ>

現地6月1日に行われたCLE vs GSWの一戦は、91対113でGSWが圧勝した。
言うまでもないが、ファイナルで両者が対戦するのは、3年連続の3度目。
2014-2015は、GSWがCLEを下して優勝し、2015-2016は、CLEがGSWを破り優勝した。
過去シリーズ対戦成績は、1勝1敗で、今年のファイナルを制した方が2勝目を上げて勝ち越すことになる。
GSWは、初戦を勝利して今シリーズを1-0にした。
 
GSWが昨シーズンと大きく違うところは、ケビン・デュラントがいることだ。
私は、昨シーズンのシリーズでアンドリュー・ボガットを怪我で欠いたが為に優勝を逃してしまったGSWが、ボガットを放出し、デュラントを獲得した時、「なんでボガットを放出したんだ」と思ってしまったが、デュラントに代わってもGSWの強さは、健在だった。
 
ファイナル第1戦では、デュラントが38得点、9リバウンド、8アシスト、FG成功率53.8%(14/26)、3P成功率50.0%(3/6)を記録し、勝利に大きく貢献した。
 
GSWがデュラントを獲得したことにより、何が一番変化したかというと、プレッシャーのかかる場面でも得点が取れるというところだろう。
 
昨シーズンのファイナルでは、カリー、トンプソンのスプラッシュブラザーズがチームの得点源としてチームを牽引したが、ショットが決まらない時間帯が続くと、重苦しい雰囲気になり、得点が停滞することがあった。
 
試合終盤の接戦の場面でもプレッシャーを感じると、プレーにやや躊躇が見られる場面もあった。
GSWには試合を決定付ける選手というのがいなかった。
 
そこに、勝負強いデュラントが加入することでコンスタントに得点が取れたり、大事な場面でも得点を確実に取れるチームに成長した。
 
デュラントの勝負強さは、NBA入り当初から発揮されていた。
ここまでのキャリアでもクラッチショットは、幾度となく決めてきた。
 
試合終了間際にデュラントがボールを持てば、コービーのように期待してしまうのだから、それだけ勝負強さがあるということを印象付けているのだろう。
シュートレンジも広く、ドライブやミドルレンジからのショット、3Pとどこからでも得点が取れるし、1on1のスキルではレブロンを凌ぐ程の実力者だ。
 
 
デュラントの獲得は、GSWに試合を決める選手が加わったことを意味する。
また、フリースローを貰うことも出来る為、得点が取れない重苦しい状況を打破するきっかけを作ってくれる選手でもある。
 
大舞台でのデュラントは、これまで以上のパフォーマンスを見せてくれるに違いない。
 
デュラントが加入し、デュラントの活躍に目を奪われてしまうかもしれないが、GSWといえば何と言ってもスプラッシュブラザーズだ。
 
第1戦でもあったように、デュラントがファーストブレイクでコートの中央をドリブルで突破すると、そのまま簡単にダンクまで持っていった場面が2回程あった。
 
普通ならあり得ない光景だが、これを演出しているのがスプラッシュブラザーズだ。
両サイドをカリー、トンプソンが走っている為、中央のデュラントにディフェンスが寄ってしまえば、デュラントがアウトサイドのスプラッシュブラザーズにパスを捌き、3Pを確実に決められてしまう恐れがある。
スプラッシュブラザーズの3Pを警戒した結果、デュラントにファーストブレイクからそのままダンクを許してしまったのだ。
逆に、デュラントばかりを意識していると、カリー、トンプソンに簡単に3得点されてしまうだろう。
 
また、トンプソンが今プレイオフ不調だなんてとんでもない。
今シーズン序盤もそうだったが、デュラントが加わったことでまだ自分のリズムを掴みきれていないだけ。
リズムを掴んだ時のトンプソンは、相当脅威になるだろう。
トンプソンは、爆発すれば60得点以上を取れる選手だからだ。
カリー、デュラントをベンチで休ませ、トンプソンをファーストオプションとして攻撃の起点にしてあげる時間帯を作れると、リズムに乗ってくるかもしれない。
 
だが、オフェンスで無理に活躍しなくてもアービングを抑えるなど、ディフェンスで大きく貢献しているトンプソンは、そこからリズムを取り戻してくるはずだ。
私は、トンプソンのディフェンスは、リーグでも最高レベルだと思っている。
ファウルをせずにあそこまでしつこくディフェンスが出来るのは、SASクワイ・レナードなど、リーグでも限られた選手だけ。
トンプソンのディフェンスに注目して欲しい。
 
対するCLEは、第1戦ターンオーバーが20回とGSWの4回の5倍も記録してしまった。
そのうち、レブロンが8回も犯している。
ここまでターンオーバーの数に差があれば、当然点差も離れていくだろう。
 
だが、このターンオーバーを誘発させたのは、GSWの素晴らしいディフェンスだ。
CLEのミスもあるが、GSWのディフェンスが素晴らしかった。
 
レブロンの1on1は、フィジカルを駆使したドライブで単調な為、もはやGSWには効かないだろう。
レブロンがドライブし、3Pラインに立っているケビン・ラブへとキックアウトというオフェンスもGSWが何度も封じた。
 
CLEは、新しいオフェンスを仕掛けていかなければ、GSWのディフェンスを崩すことは難しい。
 
GSWとの対戦前、ティロン・ルーHCがBOSのオフェンスは、GSWよりも抑えるのが難しいと話していたが、第1戦でGSWのオフェンスデータが取れたCLEは、第2戦、どう修正してくるのか、楽しみだ。
 
CLEは、オフェンスでは、ターンオーバーを犯さずにシュートでオフェンスを終わらせること、ビッグスリーだけで得点を取るのではなく、チームでボールを動かして得点を取る必要があるだろう。
他には、相手ディフェンスを上手くスイッチさせ、カリーのところで攻めていくのも有効だろう。
ディフェンスでは、GSWにファーストブレイクを出させないこと、ローテーションをしっかり行うことが鍵になるだろう。
 
GSWは、オフェンスでは、トンプソンの得点に期待したい。
ディフェンスでは、セカンドチャンスを与えないように全員でディフェンスリバウンドをしっかり取りたい。
 
 
第1戦、GSWはカリーが28得点、10アシストを記録。
CLEは、レブロンが28得点、15リバウンド、8アシスト、8ターンオーバー、アービングが24得点、ラブが15得点、21リバウンドを記録した。
 
第2戦は、現地6月4日にGSWのホームで行われる。