第3戦、CLEのキープレーヤーとは!?
<ファイナル第3戦、CLEのホーム>
NBA FINAL 2017、CLE vs GSWは、第2戦まで終えてGSWが2勝を挙げている。
第3戦からはCLEのホームで試合が行われる。
第2戦の試合後、GSWがスイープするのではないかと思われる程の実力差があった。
CLEは、前半こそはなんとかGSWに食らいついたが、後半までは続かなかった。
CLEはベストメンバーでファイナルを闘っている。
SASはそうではなかった。SASは、司令塔のトニー・パーカーや途中から離脱したデイビッド・リーが欠場というベストメンバーとは言えない状況の中、エースのレナードが第1戦の第3クォーターまで出場し、GSWに大差をつけて勝っていたのだ。
それを考えると、CLEにはもっと頑張って欲しいものだ。
GSWがこのままスイープで無敗のままNBAチャンピオンになっては、ファイナルの見応えが全くない。
GSWの熱狂的なファン以外は、もっと激しいやり合いがみたいはず。
CLEにはGSWのディフェンスを困らせて貰わないと、もうすぐファイナルが終わってしまう。
第3戦からはCLEのホームで2連戦を行うことになる。
ここでシリーズタイに持ち込まないと第5戦は、GSWの熱狂的なファンの元で試合を行わないといけなくなる。
もし、CLEが1試合でもホームで負けてしまえば、万事休す。
さて、GSWのホームで行われたスティーブ・カー復帰のファイナル第2戦は、GSWが113対132で第1戦に続いて快勝しているが、その内容から第3戦の注目ポイントを探っていこう。
第2戦、前半からGSWのディフェンスが良く、第2クォーターには一昨年のファイナルMVPでもあるアンドレ・イグダーラが後ろからトリスタン・トンプソンのダンクをブロックし、続けてデイビッド・ウェストもシャンパートのレイアップをブロック。
そのままファストブレイクが出され、クレイ・トンプソンが3Pを沈めて会場は大盛り上がりをみせた。
トンプソンは、第1戦はシュートが不調だったが、第2戦ではキープレーヤーとして挙げさせてもらった。
そして、快勝したこの試合では22得点、7リバウンド、FG成功率66.7%(8/12)、3P成功率57.1%(4/7)を記録したが、それだけではない。
第1戦から今シリーズ不調と言われているアービングを抑えているのは、このトンプソンだ。
アイソレーションが多いCLEは、オフェンスが単調でチームプレーをしているようでできていない気がする。
レブロンがゴールしたまで強引に攻めてキックアウトというオプションしかないのだろうか。
もっとボールのないところで選手が動かなければ、GSWのディフェンスは崩せないだろう。
逆にGSWは、パスが良く回り、フリーの選手に確率の高いシュートを打ってもらうように全員でバスケットをプレーしている。
ディフェンスではローテーションが早く、フリーな選手を作らないように徹底していた。
それに、GSWのチームの雰囲気がとても良い。良いプレーがあれば全員が喜び、讃え合っている。
この雰囲気がチームのムードを作っているのではないか。
前半までは64対67と3点ビハインドでなんとかGSWに食らいついてきたCLEだったが、この第3クォーターで一気に引き離されると、最後は19点差で2敗目を喫した。
トンプソンの他にカリーが32得点、10リバウンド、11アシストのトリプルダブルを達成。
CLEは、レブロンが29得点、11リバウンド、14アシストのトリプルダブルを達成した。
それでもCLEが第1戦から改善できた数字がある。ターンオーバーとスティールの数だ。
第1戦でターンオーバーを20個したCLEは、第2戦でターンオーバー9個に抑えた。
因みにGSWは、第2戦ターンオーバー20個を記録した。
第3戦、CLEは、いかにフリーな選手に高確率のショットを打たせるかがポイントになってくる。
また、コーバー、スミス、シャンパート辺りが3Pショットを成功させていかなければ、GSWに点差を広げられてしまうことになるだろう。
GSWは、アービングをリズムに乗せないことが重要になってくる。
アービングがリズムに乗れば、プレッシャーのかかる場面でも難なく得点を決める力がある為、かなり厄介になるからだ。
GSW vs CLEの第3戦は、CLEのホームで現地6月7日に行われる。
CLEの挽回は厳しいだろうが、ファイナルを白熱したバトルにして欲しいので期待したい。