怪我人続出のSAS、シリーズ3連敗で崖っぷち
<第4戦、エースレナードが復帰する可能性を示唆>
この試合、第1戦でクワイ・レナードの着地点に故意に足を置いて、レナードに怪我を負わせたと訴訟問題にまで発展しそうなGSWのザザ・パチュリアが欠場。
その代わりに先発センターとして出場したジャベール・マクギーが序盤に大活躍した。
後半には珍しくディフェンスが崩壊し、ローテーションミスが多々起こり、インサイドで簡単に得点を許してしまった。
デュラント、カリー、トンプソンの3選手に71得点を与えてしまい、SASはホームゲームを落とした。
GSWとSASのシリーズは、カンファレンス・ファイナルに相応しい対戦だと思っていたが、司令塔トニー・パーカーとエースのレナードさらにはインサイドのデイビッド・リーまでも失ったSASは、相手がGSWなだけに厳しいシリーズを送っている。
今シーズンの優勝候補は、他チームとはやや別格となっているGSWとCLE。
でもそれもそのはずだ。SASにパーカーとレナードがいないというのは、GSWにカリーとデュラントがいないようなもので、チーム自体が変わってしまう程の影響力を持つプレーヤーを欠いているのだ。
また、レナードはスコアラーとしては珍しく、オフェンスでもディフェンスでも中心となるプレーヤーなのだから、レナードを欠いてしまえば攻守共に大幅な戦力ダウンになる。
レギュラーシーズンでも両チームの対戦は3回あったが、レナードはその内2試合に出場している。
レナードが出場した試合は、2試合ともSASが勝利している。
フリースローも1試合に10本以上貰うので、レナードがコートに立てば、その分GSWのファウルトラブルというのも起きたはずだ。
そうなると、GSWの主力メンバーに出場時間が制限されるプレーヤーが出てきてもおかしくなかった。
レナードが24分出場した第1戦は、2点差と接戦で食らいつくことができたが、レナードが欠場してからSASは、大差で負けている。
これらの結果からみても、SASにレナードがいないことがどれだけ痛手になっているかが分かるだろう。
NBAで過去に0勝3敗からひっくり返したシリーズは未だにない。
可能性は薄いが、レナード復帰でカンファレンス・ファイナルで恥じないよう、スイープ負けを回避したい。
レナードの攻守に渡る活躍、パティ・ミルズの3P、SASのディフェンスローテーションの立て直しが次の試合のカギを握っているだろう。
第4戦、常勝SASの挽回に期待しよう。