イースタンカンファレンスのチーム格差
<イースト独走のCLE、ファイナル進出まであと2勝>
現地5月19日に行われたCLE vs BOSのカンファレンス・ファイナル第2戦は、CLEが130対86で圧勝した。
一時は50点差をつけるなど、圧倒的な強さでレベルの違いを見せ付けた。
1戦目に続いてBOSは、一度もリードすることなく惨敗しているが、イースタンカンファレンスで勝ち上がるチームを聞かれれば、誰に聞いてもCLEと答えるだろうから、予想通りだ。
それだけ、イーストに優勝候補といえるチームが存在しないのが現実だ。
例え、イーストに人気スーパースター選手が来たとしても、今のCLEのように一つのチームに固まることが多い。
ウエストには、どのチームにも人気スーパースター選手が存在している。
GSWにはケビン・デュラントやステフィン・カリーら、HOUにはジェームズ・ハーデン、OKCにはラッセル・ウェストブルック、LACにはクリス・ポールやブレイク・グリフィン、NOPにはアンソニー・デイビスやデマーカス・カズンズ、SASにはカワイ・レナードやラマーカス・オルドリッジ、MEMにはマイク・コンリーやマーク・ガソルなど、それぞれのチームに、名前を聞けば分かる大物スーパースター選手らが存在する。
対するイーストは、CLEにはレブロン・ジェームスやカイリー・アービング、ケビン・ラブらが所属するが、他のチームは、TORにデマー・デローザン、ATLにポール・ミルサップ、MIAにディオン・ウェイターズ、CHIにジミー・バトラー、そしてBOSにアイザイア・トーマスというメンバーだ。
確かに、リーグでスター選手といえる程のパフォーマンスを披露しているが、ウエストの選手と比べると名前負けしている印象だ。
2シーズン前にMIP賞を獲得したジミー・バトラーや4シーズン前にMIP賞を獲得したポール・ジョージは、どちらもチームのフランチャイズプレーヤーと呼ばれる選手になっているが、イーストがスーパースターを生み出す側にいるということが良く分かる。
そんな状況が今のイーストのチーム状況を作っているのではないだろうか。
イーストのチームは、個人能力というよりは、チーム力を強化して全員バスケットを心掛けているチームが多く存在する。
そのチームの一つにBOSも存在しているのではないか。
チーム力でなんとか対抗しようと踠いているBOSだが、個々の能力が高く、ベンチ層も厚い優勝候補のCLEとのプレイオフでは、全く通用しないようだ。
今年のイーストの覇者は、CLEで決まりだろう。
BOSがピアース、アレン、ガーネットのビッグ3を結成していた時にはドワイト・ハワード率いるORLが対抗していた。
MIAがレブロン、ウェイド、ボッシュのスリーキングスを結成していた時にはポール・ジョージ率いるINDが2012-2013は、カンファレンス・ファイナルで第7戦まで絡れ、2013-2014は、2年連続でカンファレンス・ファイナルで対戦し、第6戦まで激戦のシリーズを演じ、王者に対抗した。
来シーズン、CLEに対抗出来るチームがイーストに現れることを期待したい。