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褐色脂肪細胞を活性化させてダイエット時の脂肪燃焼効果を促進させる方法

 
「ダイエットに最も適している時期っていつだろう…。」
それは、褐色脂肪細胞が活発に働く時ではないか。
 
今回は、褐色脂肪細胞とは何か、なぜダイエットに褐色脂肪細胞が関係しているのかということについてお伝えしていく。
 
【目次】

 

<褐色脂肪細胞がダイエット効果を上げる>

褐色脂肪細胞は、人の僧帽筋上部(首の付け根)周辺、肩甲骨周辺、背骨周辺にある脂肪組織の一つである。
 
ここからは、褐色脂肪細胞がどのようなもので、どういう時に必要とされるのか、そして、ダイエットとどう関係してくるのかということを見ていこう。
 
 

<褐色脂肪細胞とは>

褐色脂肪細胞とは、脂肪組織と呼ばれているものの1つであり、脂肪組織とは、脂肪細胞の集合体のことである。
 
脂肪組織の主な役割としては、脂肪としてエネルギーを溜め込むことであるが、それだけではない。
 
脂肪組織は、体外の温度を感知して、体温を一定に保つように、寒ければ熱を産生させ、暑ければ汗を出して体温を調節してくれる。
 
この脂肪組織には、主に、『褐色脂肪細胞』と『白色脂肪細胞』とが存在する。
 
この2つの脂肪組織のうち、白色脂肪細胞は、皮下や内臓の周辺に多くある。
だが、褐色脂肪細胞は、白色脂肪細胞に比べるとそう多くはない。
 
褐色脂肪細胞は、首の付け根周辺、肩甲骨周辺、背骨周辺というように、体のこれらの部分にしか存在しない。
 
白色脂肪細胞は、中性脂肪を蓄積させる働きを持っているが、褐色脂肪細胞は、脂肪を燃焼してくれる効果がある。
 
もっと分かりやすく言うと...
褐色脂肪細胞 = 脂肪を消費する脂肪組織
白色脂肪細胞 = 脂肪を貯める脂肪組織
 
体の中の数少ない褐色脂肪細胞を活性化させることが、ダイエットに効果的というのは、このような働きがあるからだ。
 
 

<なぜ褐色脂肪細胞がダイエットに効果的なのか>

前述したように、褐色脂肪細胞が活性化すれば、脂肪燃焼効果が期待できる。
 
なぜなら、褐色脂肪細胞は、体温を一定に保つ為に熱を産生させる働きを持っているからだ。
 
熱が産生されれば、それだけ体温も上昇するということなので、代謝は一気に促進されていくだろう。
 
褐色脂肪細胞は、代謝促進効果があり、ダイエットに活用していければ、結果も大分変化してくるはずだ。
 
 

<褐色脂肪細胞の働きが活発になるタイミングとは>

褐色脂肪細胞が活性化すれば、代謝が促進されて脂肪燃焼効果も期待できる。
 
褐色脂肪細胞が活発になるタイミングは、どんな時だろうか。
 
首の付け根や肩甲骨や背骨の周辺にある褐色脂肪細胞は、寒冷刺激を受けることによって、体温を上昇させる為に熱を産生させる。
 
熱が産生されると、寒冷刺激によって体温が低下していく予定が、褐色脂肪細胞の活性化によって体温が上昇する。
 
外部から寒冷刺激を受ける。
褐色脂肪細胞が体温を上昇させる。
体温が上昇して代謝促進に繋がる。
 
ということで、褐色脂肪細胞が活発になるタイミングとしては、外部から寒冷刺激を受けるからだ。
 
このことから考えると、ダイエットに最も適している時期は、冬の寒い時期ということになる。
 

 

 

<褐色脂肪細胞に似た第3の脂肪組織であるベージュ脂肪細胞とは>

褐色脂肪細胞と白色脂肪細胞の他に、もう一つ脂肪組織があることが明らかになってきた。
それが、「ベージュ脂肪細胞」である。
 
ベージュ脂肪細胞とは、褐色脂肪細胞と同じ性質を持つ脂肪燃焼効果を高める脂肪細胞のようだ。
 
ネズミを使用した実験で、ネズミに長期間の寒冷刺激を与えると、褐色脂肪細胞に似た性質を持つ脂肪細胞が出現されるのだが、これが、ベージュ脂肪細胞のようだ。
 
また、産後間もない赤ちゃんには肩甲骨周りや首の付け根、背骨あたりに褐色脂肪細胞があるのだが、成人になると褐色脂肪細胞は減少していくと考えられていた。
 
しかし実際には、成人になると、元々の褐色脂肪細胞だったものが、ベージュ脂肪細胞として残っていたのだ。
 
要するに、褐色脂肪細胞は、成人になれば減少はするが、その減少分は、ベージュ脂肪細胞として生きているので実際には何も変わらないということ。
 
なので、ダイエットを効率的に行うには、褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞を上手く活用していくことが良いだろう。 
 

 

 

<褐色脂肪細胞でダイエット効果を高める食事と運動とは>

褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞の効果を高めることができる食事がある。
 
ベージュ脂肪細胞は、白色脂肪細胞が蓄えた脂肪をエネルギーへと変換されたもののことをいう。
なので、ベージュ脂肪細胞を活用することで、白色脂肪細胞が蓄えた中性脂肪を燃焼してくれる。
 
ベージュ脂肪細胞を活用すれば、結果的に褐色脂肪細胞も活性化するだろう。
 
 

<食事で褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞の効果を高める方法>

①辛味成分の摂取
②魚油
 
 
①辛味成分の摂取
辛味成分は、交感神経を刺激し、褐色脂肪細胞は、交感神経が優位になることによって熱を産生する。
 
なので、交感神経を刺激する辛味成分は、褐色脂肪細胞に働きかけ、代謝促進による脂肪燃焼効果を発揮することに繋がる。
 
唐辛子や鷹の爪、生姜などを取り入れることをオススメする。
 
 
②魚油
魚油の多い青魚を摂取することで、ベージュ脂肪細胞を活発にさせ、中性脂肪をエネルギーに変換させることができる。
 
 

<運動で褐色脂肪細胞やベージュ脂肪細胞の効果を高める方法>

運動としては、持続的な運動が脂肪燃焼効果を発揮するので、有酸素運動や筋トレを低重量・高レップでセットを組むと良いだろう。
 
また、筋トレをするにしても、冬の寒い時期に行う方が褐色脂肪細胞が働いて代謝が上がるのでオススメだ。
涼しい場所で筋トレを行うことでも褐色脂肪細胞が刺激されて代謝が上がる。
それによって、脂肪燃焼効果が高まる。
 
だが、筋トレを長期的に続けることで、褐色脂肪細胞の効果は低下していくという実験結果も出ているようだ。
なぜなら、ちょっとの負荷だと交感神経が刺激されにくくなってしまうからだ。
そうなると、褐色脂肪細胞への刺激も減るので褐色脂肪細胞自体も減少していく可能性もあるようだ。
 
しかし、長期的な筋トレによって白色脂肪細胞がベージュ脂肪細胞に変換されるようになるので、結果的に代謝が徐々に上がっていくことになりそうだ。
 
筋トレなどの運動を長期的に行うことが代謝の向上に繋がり、ダイエットをより効果的に進めることになるだろう。
 
褐色脂肪細胞とベージュ脂肪細胞の活性化を利用して筋トレ行い、食事では、糖質制限を行う。
この2つを平行していけば、ダイエットは意外と簡単に成功するかもしれない。