減量に関わるホルモンを利用し、効率の良い糖質制限ダイエットをする
<体型の変化に関するホルモンについて>
体を変える為には、ホルモンを上手く活用していくことが大切だ。
今回は、減量や増量など体を変化させる為に体内で分泌される必要なホルモンについてお伝えしていく。
ホルモンには様々な種類があり、主に必要となるホルモンは、下記の通り。
・成長ホルモン
・IGF-1
・テストステロン(男性ホルモン)
・インスリン
・コルチゾール
これらのホルモンの働きを覚え、どのように活用していくかを知っておけば、減量も増量も効率良く成功することができるだろう。
【成長ホルモン、IGF-1】
まず、成長ホルモンは、人の成長には欠かせないもの。
骨や筋肉を成長させたり、代謝を促し、脂肪燃焼をさせる効果がある。
トレーニングをすると、成長ホルモンが分泌されるので筋合成しやすくなると言われているが、実は成長ホルモンは、筋合成に直接関係はしない。
トレーニングを行うことで成長ホルモンが分泌されるが、成長ホルモンは、IGF-1というホルモンを肝臓から分泌させる為の役割があり、IGF-1が分泌されることで筋合成を行うことができるのだ。
よって、成長ホルモンを分泌させることは、結果的に筋合成をしやすくしてくれることになる。
筋合成を強化することは、減量においても増量においても大切なこと。
なぜなら、減量では低糖質な食事をしていくわけなので、筋肉量が減りやすくなる。
何もしなければ、筋肉量はどんどん落ちていき、脂肪燃焼しにくい代謝の悪い体に変わっていってしまう。
減量・ダイエットを行う際は、食事制限はもちろん、トレーニングも必ず行わなければならない。
トレーニングをして筋肉量が減少しないように維持していかなければならないのだ。
増量する際には、筋肥大を起こさなければならないので、筋合成しやすい体を保たなければならない。
減量時も増量時も筋合成のしやすい体にしておくことは、大切である。
【テストステロン(男性ホルモン)】
男性ホルモンの一種であるテストステロンも強い筋合成の役割を担っている。
ここで覚えておいて欲しいのが、このテストステロンは、女性は男性の1/20程度になっているので、トレーニングをガツガツ行ったとしても男性のようにムキムキになることはほとんどないだろう。
良く女性で「トレーニングしてムキムキになりたくない」と言う人がいるが、そう簡単にはならないので安心して欲しい。
むしろ、ここまでテストステロン濃度が違うことを考えれば、女性は、トレーニングしていかなければ見た目の美しい体は手に入らないだろう。
テストステロン濃度の上昇は、筋肉量の維持や代謝促進に繋がるので、こちらも体を変える為に必要なホルモンである。
テストステロン濃度を上げる食材として有名なのが、ブロッコリーだ。
逆に、アルコールは、テストステロン濃度を下げ、エストロゲン(女性ホルモン)を分泌させるようにしてしまう為、筋肉量が減少し、代謝の悪い体になってしまう。
体型を変化させる際には、アルコールは控えよう。
【インスリン】
インスリンは、糖質を摂取すると血糖値が上がるので、それを正常に保つ為に分泌されるホルモンである。
また、糖質、脂質、アミノ酸などを筋肉や脂肪細胞へと運んでくれる役割も担っている。
ただ、減量・ダイエットを行う際は、糖質を控えてインスリンの分泌を抑制させる。
インスリンは、分泌量が多くなれば、体脂肪も増えてしまうので注意したい。
【コルチゾール】
最後にコルチゾールというホルモンについてお伝えする。
コルチゾールは、ストレスホルモンと言われており、ストレスが溜まると分泌されるホルモンである。
コルチゾールが分泌されれば、睡眠に関わるホルモンであるメラトニンを生成する為のセロトニンが合成されなくなり、結果的に、睡眠障害を引き起こしたりしてしまう。
睡眠不足になれば、食欲増進や脂肪蓄積効果のあるグレリンというホルモンが分泌されることになる。
また、ドーパミンなどの合成もされにくくなる為、生活の中で意欲がなくなったり、気分に影響を与えてしまう。
コルチゾールが分泌されることは、減量や増量に大きなダメージを与えてしまうので、コルチゾールの分泌をビタミンCなどの栄養素を摂取して抑制したい。
『睡眠が体脂肪の増減に大きく関わるワケ』←check!
このように、体型の変化に関するホルモンは、いくつかある。
これらのホルモンと減量・ダイエットなどの関係性を今後も徐々にお伝えしていくつもりだ。